「だから、意味が分からないな。」
It
wins, or is defeated?
。
俺が、無理矢理恋人にした女の名前。
もう、公になっているし、公認になっているのだから、そろそろ認めれば良いものを・・・・・。
は、全く認めようという、気配がない。
こんなにも、強情とはな・・・・・。
流石の俺も、段々と疲れてくる。
一体どうしたら、認める気になるんだろうな。
「お前なぁ・・・・そろそろ諦めろよ。こんなにいい男、なかなかいないんだぞ?幸運だと思えよ。」
「馬鹿、そんな事で幸運を使い果たしたくない。諦めるのは、お前の方だろ。」
・・・・・・・・・・何て、強情だ。
良い案があればいいんだがな・・・・。
「なぁ、俺がお前を負かせる事が出来たら、付き合えよ。」
「・・・・・そんな卑怯な手を使ってまで、私を恋人にしたいのか。」
は、本当に嫌そうだった。
そこまで嫌う事はないだろうが。
俺は、お前を好いているんだぜ?
こんな俺を、突き放そうっていうのかよ。
今、俺を突き放したら、絶対に後悔するぜ。
「何とでも言え。それとも、俺に勝てないと思っているから、この勝負を受けないのか?」
「・・・・・・・何だと?」
俺の言葉に、が反応する。
そうだ、受けろよ。
お前がこの勝負を、受けないはずが無い。
こんな事で逃げる女を、俺が好きになる筈がないからな。
「良いだろう。受けてやるよ。今度の中間、どちらが勝つか勝負だ。」
は、受けて立った。
そうこなければ、面白くない。
流石は、俺の見込んだ女だぜ。
「絶対に勝つからな。見てろよ、。」
「やれるもんなら、やってみな。」
さぁ、中間テストまで時間が無い。
テストまで、後五日。
俺は、やれるだけの事をやろうと、必死に努力した。
そして・・・・・・・・・。
「今日だな。結果発表。」
「ふん・・・・悪いが、勝たせてもらうからな。跡部。」
遂にやって来た、テストの結果発表。
俺は、やるだけの事をやった。
に勝つ自信はある。
これで勝てれば、は俺のもの。
正式に、俺の恋人になるんだ。
「あ・・・・・来たぞ。」
「な、なんだ・・・・と・・・・・!!」
何だと?
何だ、これは。
夢か?夢を見ているのか?
どうしてなんだ。
どうして・・・・・。
どうして・・・・・。
「どうして、同点なんだ!!!!」
有り得ない。
同点なんか、有り得ない。
俺が、引き分け・・・・!!!?
「冗談じゃねぇ!!これは、夢だ!!!」
「残念だな、これは現実だ。引き分けならば、付き合う必要はないよな。」
は、余裕の笑みだった。
畜生・・・・どうして同点なんだ!!
俺の計画が、台無しじゃねぇかよ。
俺に、運はないってのか?
「じゃあな、跡部。諦めろよ。」
高らかに笑う、。
俺は、彼女を見送るしかなかった。
今は、それしか出来ない。
「俺は、諦めないからな!!!!!」
そうだ、こんな事で諦められるか。
絶っっっ対に、俺は手に入れてやる!!