っている


































大間違いだ。













間違って、マチガッテ、まちがっている。













死んだら、許してもらえるなんて、大間違いだ。













死んだら、赦してもらえるんじゃないかって思うのは、間違っている。













誰が、許すか。













俺が、赦すと思うか?













この、俺が?













どうして、許す必要があるんだ。













冗談いうな。













馬鹿にするのも、程々にしておけ。













裏切りが何なのか、人それぞれ内容が違う。













そんなのは、当然だ。













そんなモノ、言われなくったって分かるだろう。























お前にとっての、裏切りは。























俺にとっての、裏切りは。























全く違う。













違いすぎるが、俺はお前の行動を尊重なんか、しない。













してやらない。













俺を、裏切るな。













この俺を、失望させるな。











































































「・・・・・・戻って・・・来いと言うの?」







「そうだ。俺の元に来いよ。」















戸惑っていた。













とても、迷っていた。













物凄く、困惑していた。















「“死”は、俺に対する裏切りに当たる。覚えておきやがれ。」







「それはそれは・・・・怖いわね。」




















目の前の女は、微笑する。













言葉と、正反対の表情を浮かべていた。













何が、怖いだ。













ふざけんじゃねぇよ・・・・・。




















「俺に、捕まったのが運の尽きじゃねぇ?」







「そうね。実は、私もそう思っていたのよ。」















“奇遇ね”と、女はまた微笑する。













その微笑は、物凄く綺麗だった。













美しかった。













この一瞬を、残しておきたいと思う程に。




















・・・・・来い。」







「ねぇ、分かっているの?貴方、私に新郎になる人を“裏切れ”と言っているのよ?」







「知るか。俺が考える裏切りは、“死”に逃げる事だ。さっきも言ったがな。」







「随分と・・・・まぁ・・・。」















は、呆れていた。













俺の、言葉に。













俺が、取った行動に。













結婚式の当日に、俺を“選べ”と言ったことに対して。













以前、俺達は、別れた。














だが、それは俺にとっては、納得のいかない別れだった。













あれ以来、何度連絡をしたか。













何度、会いに行ったか。













お前には、分からないだろう?













この数年、俺がどんな気持ちでいたのかを。













やっと、見つけたんだ。













見つけたからには、もう離したくはない。













だから、俺は今日、新郎からを奪う。






































「ほら、行くぞ。」







「・・・・・・・・・馬鹿。」







「ハン。その馬鹿の手を取ったお前も、馬鹿の仲間入りじゃねぇ?」







「確かに・・・・そうね。」




















俺達は、歩き出す。


















教会から、離れる為に。


















帰ったら、両親になにか言われるだろうか。


















ま、俺も大人になったんだ。


















結婚する相手位、自分で決めさせてもらうさ。




















「新郎の奴なんかより、何万・・・・何百万・・・否、それ以上幸福にしてやるよ。。」