いっその事、窒息シテシマエ























































居なくなってしまえば、良い。

















失くなってしまえば、良い。


















存在すら、失ってしまえば良い。



















そう考えた。



















そういう事を、考えてみた。


















でも、無駄だった。


















僕には、出来なかった。


















が、いるから。




















彼女が、隣に存在しているから。




















どうしても、自分を消す事は出来ない。


















消えてしまえば、他の男の元へ行ってしまう。



















だから、それはしちゃいけない。


















分かっている。


















判っているよ。


















僕だって、馬鹿じゃない。



















でも、利口でも・・・・・ない。



















に溺れて。




















彼女の愛に、溺れて。



















彼女の優しさに、溺れて。




















溺れて、ヲボレテ、おぼれてしまう。




















溺れてばかりの僕は。



















きっと、何時か窒息してしまうんじゃないのだろう。



















あぁ、窒息したって構わない。




















彼女に溺れて、窒息死するならば、本望だ。



















その時は、にも僕の愛に窒息してもらうから・・・・・。


















ねぇ、構わないでしょう?




















今は、君の愛に溺れるよ。




















あぁ、何て何て心地良いのだろう。


















が、僕を抱き締めてくれる。


















温かく・・・・優しく・・・・包み込む様に。


















落ち着く、落ち着くよ・・・。


















こうして僕は、また君に溺れていくんだ。




















そんな僕に、僕の中の僕が、言った。








































イッソノコト、チッソクシテシマエ