「ね、来てよ。」
Inviting, it
may, is? G
irl
僕は、あれ以来、をホスト部に招待し続けている。
だけど、の答えは・・・・・。
「嫌。」
その一言の一点張り。
何が嫌なんだろう。
参ったなぁ・・・・・部活をしている僕を見てもらいたいのに。
でも、しつこい人間は、嫌いっぽいし。
「ねぇ、光。さんはどうしたら来てくれると思う?」
僕は、ゲームで遊んでいる光に尋ねてみる。
「ん?さぁ・・・・どうなんだろ。僕、彼女の事余り知らないし・・・。」
「僕さ、彼女が気になるんだよ。だから、見てもらいたいんだよね。さんに、僕が部活している所を・・・・・。」
そうしたら、僕がどんなに素敵なのか分かってくれるだろうし。
そうなったら、少しは興味を持ってもらえると思うのに。
「誰か、知っている人いないかな・・・・・・。」
「いないと思う。だって、友達といる所見ていないし。馨だって、見た事ないでしょ?」
「あぁ・・・・・。」
確かに、彼女は一人だ。
孤独だと、思わないのだろうか。
僕には、光がいる。
他に誰もいなくても、何時も光が一緒にいる。
さんには、誰がいるんだろうか。
「誰もいないのかな・・・・・。」
それは、悲しい事なんじゃないだろうか。
悲しい・・・・悲しいよ。
理解者は、いないの?
「ねぇ、やっぱり来てよ。」
昼休み、僕は馨との昼食をやめて、さんを捜した。
彼女は、図書館で本を読んでいる最中だった。
「何故?」
さんは、本を読むのを中断し、僕の方へ視線を向ける。
僕を見つめる視線に、思わず心臓がドキッとしてしまう。
「理由。」
「え?あ・・・・り、理由?そうだな・・・僕が来てもらいたいからじゃ駄目?」
「駄目。」
あっさりと、却下されてしまった。
何だか、凄くガッカリ・・・・。
「ホスト部の、何が嫌?僕さ、来て欲しいんだよ。ほら、皆楽しそうにしているし、友達が出来るかもしれないよ?」
「・・・・・。」
「知ってもらいたいんだよね。僕の事、知りたいと思ってもらいたいな。」
僕は、彼女の手に触れる。
どうか、来て欲しい。
ねえ、分かってくれない?
僕の想いを。願いを。
「煩いのは、余り得意じゃない。」
そう言ったさんは、少し恥ずかしそうにしていた。
僕の顔を見まいと、顔を背けてしまっている。
成る程ね・・・・・得意じゃないんだ。
「じゃあ・・・・じゃあさ、ホスト部の皆と会ってみない?」
「・・・・・・。」
彼女は、答えない。
あの人数でも駄目なのか・・・・・なら・・・・・・・。
「僕と二人だけは?」
思い切って、デートに誘ってみた。
これが吉と出るのか、凶と出てしまうのか・・・・。
「それなら。」
簡潔な、答え。
この答えは、肯定と受け取って良いのだろう。
“約束だよ”
僕達は、互いの小指を絡ませて、デートをする事を誓い、別れた。