俺は、報われない男なんじゃろうか。
願い事。
俺は、同じクラスの が好きだ。
何時から好きになったかは、よく分からん。
いつの間にか、好きになっていたからの。
「。頼みがあるんじゃけど・・・・。」
「断る。」
頼みを言う前に、断られてしまった。
それは、酷すぎないか?
まぁ、ここ最近、同じ台詞ばかり言っているから。
直ぐに、却下されるのは、当たり前かの。
「どうせ、”デートしてくれ”だろ?」
ご名答。
よく分かっていらっしゃる。
俺は、数週間前に、”テニス部のレギュラー皆に恋人が出来たから、全員でデートしないか。”
と、話を持ちかけられた。
しかし、俺は、恋人がいるなんて一言もいっとらん。
一体、どうして居る事になっているのか。
好きな奴が、いると言う事も知らせていない。
何だ?柳が、気付いてしまったんかのぅ・・・・。
彼奴は、結構鋭いから。
・・・・・・・・・・・・・参謀。侮れん。
その次の日から、断る訳もいかずに、を誘ってはいる。
しかし、返ってくる言葉は”断る”ばかり。
、そんなに俺が嫌いか?
俺は、お前をこんなに好きなのに。
愛している程に。
お前は、気付いてはくれないのかの・・・・。
俺の、恋は報われないのか?
俺は、そんなに、日頃悪い事をしているつもりは無いんだがの。
「何故、私にばかり言ってくる。他にも、女は腐る程居るだろう?」
分かってないのぅ。
お前じゃないと、意味がないって事を。
じゃなければ、俺は、嫌だって事を。
どうしても、分からない?
けれど、俺は言う勇気はまだ、無い。
振られる事を想定すると、どうしても言えない。
言いたくない訳じゃない。
けれど、やはり、言えない。
、お前が俺の事をどう想っているかが見えてこない。
こんなに、弱い俺。
強がって見せているが、本音は弱い。
どうしたら、強くなれるのか。
考えたところで、わかりはしない。
分かっているのなら、もう実行している。
「良いか。仁王。断ってこい。」
が、断れと言ってきた。
だが、今更そんな事は出来ん。
俺にも、プライドという物がある。
「それは、無理じゃ。」
「そうか、それは、残念だな。頑張って相手を捜せよ。」
「だから・・・・を誘っているんじゃけどな。」
「私は、何度も言っている。諦めろ。」
そうは、いかない。
諦める事は、負ける事。
への想いは、何度断られたところで、変わらない。
どうすれば、良い?
どうしたら、了承してくれる?
俺は、こんなに頑張っている。
その努力は、報われないのだろうか。
いつかは、報われる日が・・・・・・来る?
そんな、自民自答の毎日。
いつか、その殻から抜け出せるだろうか。
その時、は俺のモノになっている?
「あ、あの子ならどうだ?」
「却下。」
の提案に、俺は拒否をした。
当然じゃ。
俺は、を誘う。
そう、決めているのだから。
だから、そろそろ折れてくれないかのぅ・・・・・・・。