私、 は、何故このような場所にいるのでしょう?
疑問。
不思議でならない。
忍足に、放課後呼び出され、部室に来てみたら。
何故か、そこからの記憶がなく無くなっていた。
一体、何があったのか。
忍足の奴は、私に何をしたのか。
そして、どうして、私はこのようなお金持ちが沢山いる場所にいるのか。
何時の間にやら、制服ではなく、ドレスを着ているのか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、言うか。
ダレガキセタンデスカ!!!!!
男だったら、どうしよう!!!
嫌だよ。忍足の馬鹿!!!
おんどりゃあ、何考えてんじゃぁぁぁぁ!!!!!
私をこんな処に、連れてきたのは、忍足に間違いない。
呼び出したのは、間違いなく、忍足なんだから。
「彼奴。何処いきやがった・・・・・・。」
私は、苛々を抑えるべく、テーブルの上に並んでいる、料理を手に取り食べ始めた。
あ、美味しい。
何て言う、料理なんだろうか。
持って帰りたいかも・・・・・・。
「お、。おったおった。」
何かが、聞こえた気がするけれど、無視しておく。
折角、美味しく食べていた料理もこれでは台無しになってしまうではないか。
「なぁ、なして無視してんの?」
何だろう。
何か、聞こえましたか?
いいえ。私は、何も聞こえないし、何も聞いておりません。
気のせいでしょう。
うん。きっとそうだ。
「・・・・・・・・・・・・・あん時の、秘密。バラすで
?」
「なにぃ!?
」
しまった!!!
思わず、声を出してしまったじゃないか。
と、いうか!!!!
というかですよ!!!!
鬼じゃないですか?忍足、アンタ何時の間に鬼になった!!!
秘密をバラすだと?
冗談じゃない。あれだけは、言われては困る。
お父さんお母さん、泣いちゃうよ?
貴様は、そんなに私を、親不孝者にしたいのか?
「なんや。聞こえてたんやないか。ほんなら、返事してや。」
忍足は、いつもと変わらず、ニコニコと笑っている。
恐ろしいよ。オカアサン。
ワタシハ、ブジニキロニツケルデショウカ?
「悪かったな。こないな所に連れてきて。」
悪いと思う位ならば、初めからこういう事をするな。
良い迷惑だ。・・・・・・・・・・・まぁ、料理は美味しかったけど。
「で?私を連れてきた理由は??」
そうだ。
理由だ。理由無かったら、貴様の息の根を止めてやる。
警察行きは、避ける程度に。
あ、でも死んだら駄目か。
じゃあ、適当に首絞めるだけで止めておくかな。
そんなことを考えている私に、忍足は、こう言いました。
「俺の、恋人役になって。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は
?」
この人、恋人って言いました?
今、恋人って言いましたよね?
夢じゃないんですか?これって。
現実なんですか?そうですか・・・・・。
拒否したら、バラされる。
それだったら、私に拒否権は無いじゃないか。
忍足は、それを分かっていて、私に提案してきている。
「分かったけど・・・・・何で?」
「跡部がな。お互いに、恋人を見せ合おうって煩いんや。」
「跡部君・・・が?」
跡部君。
君は、何て事を提案したんだ。
私にとっては、良い迷惑でしかない。
結論を、言わせて貰うと。
他人に迷惑掛けるようなことはするな。
これしかない。
忍足も忍足で、何やってんのよ。
「ったく。一日だけだからね?」
「おおきに。」
「おい。忍足。」
話しに丁度、区切りがついたその時だった。
跡部君が、女の子を連れてやって来た。
「おう、跡部の恋人って・・・・その子?」
「あぁ。聖 香澄って言うんだ。」
「初めまして。」
聖さんは、無愛想に挨拶をしてきた。
こちらに・・・・というか、こんな事に、興味がないのか。
全く、私と忍足を見ようとはしない。
「なんや。愛想無いな。自分。」
忍足も、私と同じ事を感じたのか、聖さんに言った。
「愛想なんか売って、何か良いことあるのか?利益が。それに、興味ないんだよ。
どうでも良いから、早く終わりにしろ。下らない事に、私を付き合わせるな。」
・・・・・・・・前半は、ちょっと・・だけど。
後半の台詞には、同感した。あぁ、やっぱりそう思いますよね!!!うん!!!!
「それで?お前の・・・・って、じゃねぇか。お前等付き合ってたのか?」
「そ。大分前から付き合ってたんやで?」
忍足、私の肩に、手を回すな。
止めなさい。お願いだから。
「ふぅん・・・・・お前みたいな男には、勿体ないな。脅しでもしたのか?」
「そんな事ないで?俺達は、もう婚約までした仲なんやからな。」
「んなっ・・・・!!!!!!」
絶句した。吃驚した。驚愕モノでした。
婚約だと!?
聞いていない!!!なんだぁ!?忍足!!
そんなに、私に殺されたいのか!!!そうか、後で、楽にしてやる!!
「お二人さんは?何処までの仲なん?」
「行き着く処まで、行った仲だ。もう良いだろ?景吾、行くぞ。」
何気なく、サラリと凄い事を言い残し、聖さんは、跡部君と何処かへ行ってしまった。
「・・・・・・・・・・・忍足。」
「ハハハハ。何や?」
畜生。何で、笑顔なんだ。
「ワタシハアンタトコンヨクナンテシタオボエハアリマセン。」
「そうやったか?可笑しいなぁ・・・・。した筈やで?」
「は?とうとう、そこまで頭が可笑しくなったんですか?」
私は、婚約何てした覚えはない。
誓約書でさえ、書いた覚えはないのに。
一体、何処でそんな約束を交わしたんだ?
「ほら。見てみ?」
考え込んでいる私に、忍足は一枚の紙を見せた。
そこには・・・・・・・。
『誓約書私共、 の父母は、
娘を忍足 侑士様に妻として捧げる事を此処に誓います。
例え、娘 が承諾しなかったとしても、
この誓約書の内容は、有効として下さって構いません。』
何だ、これは!!!!
お父さん、お母さん!私を売ったんですか!?
私に、拒否権は無いんですか?
可笑しくないですか?可笑しいですよね!!!
誰が見ても可笑しいでしょうよ!
「ま、そんな訳やから。末永く、宜しくな。。」
「い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
これから先、私は、悪夢を見る事になるのでしょうか。