終わり。終わり。終わり。
要らないモノ
。
終わりだから消そう。
何もかも。
出来る限りのモノを。
私が、消したいと思ったモノを。
さぁ、何から消そう。
あれも、これも、それも。
要らない要らない要らない。要らなくなった。
私は、捨てていく。
これで、全て消えた?
いや、消えていない。
抹消していない。
消去していない。
それは、侑士。貴方だよ。
消していない。消えていないの。
何度も、消そうと思っていた。
想い出。
好きだった事。
大好きだった事。
愛して、愛し合った事。
だけど、今は違う。
貴方は、いない。
そして、私は、貴方が要らない。
必要ない。必要だったはずの人。
今は、要らない。
だから、捨てるの。
私は、貴方と過ごした日々を忘れ、違う時間を過ごすの。
侑士、貴方はどうなるのかは、私は知らない。
関係ないの。
嫌な女と思われても良い。
だって、それが、私の本当の気持ちだから。
そこに、偽りなんて無いわ。
さぁ、終わりにしましょう。
二人に“これから”は、無いのだから。