「だーめーだー!!!!!」














































我慢は、出来ない




























































どうして、こんなに我慢しなくちゃいけないんだろう。



俺が、我慢しなくちゃいけない理由がない。




















一週間。



一週間、近付いちゃいけないって言われてしまった。



欝陶しいらしい。



どうも、ベタベタし過ぎたらしい。



俺の恋人、は、そういうのが好きじゃない。



寧ろ、さっぱりした付き合いが好きだ。



俺の考えとは、正反対。



真逆。



それなのに、どうして付き合えたのか。



それは、俺達にも分からない。



本当に、どうしてなんだろう。











































































「俺さぁ・・・・一週間も我慢していたら死んじゃうよ?」



「死ねるなら、死んでみろ。さぁ、見せてみろ。お前の、死に様を。」



“一週間近付くな”宣言をされた日、俺はかなり反抗した。



だって、に触れる事が出来ない日なんか、考えられないから。



そんな俺に対しては、冷たく言い放った。



もう、傷口が塞がりそうにない位、ズバズバときつい言葉を俺に、浴びせる。




























結局、俺が負けて今に至る・・・・・って訳。



今日が、我慢して二日目。



昨日は、一回も彼女と顔を合わせていない。



どうやら、俺が来るのを察知しているらしい。




















とは、クラスが違う。



しかも、一番遠いクラス。



滅多に、出会う事がない。



あぁ・・・・どうして分かるんだろう。



なんか、俺専用の電波でもあるのかな?








































「変だよなぁ・・・・・可笑しいよなぁ・・・・・どうして、分かるんだろう。」



「そりゃあ、お前のオーラだろうよ。あんな、どピンクのオーラを撒き散らしていればな。」



「俺、そんなに撒き散らしてないよ?普通じゃない?」






















“普通じゃない”

























そう言われた。



本当に、俺は凄いのかな?



















































「でもさぁ・・・・・。」



俺、思うんだよね。
























































「誰だってさぁ・・・・・。」



我慢には、限界があるんだって。


























































「だからさぁ・・・・・。」



俺にも、限界があるんだよ!!!


























































































!!!」
































































「んなっ・・・・どうして、此処が・・・!!」



「ハハッ。愛の力ってやつ?凄いでしょ、俺。」





は、他の男と遊んでいた。



それはムカついたけど、今はに会えた喜びの方が強かった。



説明は、後回し。



俺は、の手を握ると、走り出しす。



久々に握る彼女の手は、とても冷たかった。



それは、当然か。



だって、こんな寒い中、外にいたんだから。



冷たくならない方が、可笑しいよ。
































































「御免。やっぱり、無理だった。」



「・・・・・だろうな。お前が、我慢出来る性格じゃないのは、嫌と言うほど知っている。」





やっぱり、は何でも分かっちゃうんだ。



俺の事は、お見通し。



俺は、まだまだ分からない事が沢山あるのになぁ・・・・・。

















「もう、良い。解禁してやるよ。」



「本当!?」



「あぁ。」






が、解禁してくれた。



解禁してくれたということは、触れても良いっていう事。



これでまた、に触れる事が出来る。



嬉しい・・・・・本当に、嬉しいよ。



、もう絶対に離さないからね。














































































「で、ヤツは誰?」



「あれか?あれは、暇潰しだ。お前以外に、興味はない。安心しろ、話し以上の事はしていないさ。触れていいのは・・・・清純。お前だけだ。」





耳元で、そう囁いてくれた。



は、絶対に嘘を付かない。



だから俺は、信じる事が出来るんだ。



























































!家に行こう!!今すぐ帰ろう!あ、今日は寝かさないから!!」







「・・・・・・・・・・はぁ。今日“も”だろうが。」





君と一緒にいられないと、可笑しくなるって・・・・実感した。



俺、やっぱりが大好きだ。