今日は、俺に話し掛けてくれるだろうか。

彼女に、俺の確率は、通用しない。








































君が、話し掛けてくれるまで。

















今日こそは、俺に話し掛けてくれるだろうか?

毎回毎回、俺から話し掛けてばかり。

お前から、話し掛けてくれることは先ず無い。

これは、確率で出ているから、間違いはない。

どうしたら、から、話し掛けてくれる?


考えて、考え抜いた俺は。

決めた。これしか浮かばなかった。

これからは、自分から話し掛けるのを極力避けることにした。

そうすれば、から、話し掛けてくれるだろう。

そう信じて待つことにしたんだ。




























数週間待った。

は、相変わらず俺に話し掛けてくれない。

仕方なく、俺から話し掛けることにした。

どうして、から、話し掛けてくれないのだろうか?

もしかして、俺のことを嫌いなのだろうか。








どうなんだ?

この間だって・・・・・・・。
























〜五日前〜






今日こそはと、俺は、教室で本を読みながらを待っていた。

『あ、いたいた。や・・・・・・・・。』

よし!今日こそは、俺に話し掛けてくれる気になったか!!!



























『柳生君!!!数学教えて!!!!!』





















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柳生か!?

どうして、俺じゃないんだ!!

どうして、柳生なんだ!?

お前は、俺の恋人だろう?

それなのに、どうして、柳生に勉学を聞く。

どう考えたって可笑しい。




柳生、後で覚えておけよ・・・・。

俺の、恨みは恐ろしいからな。

覚悟は、出来ているんだよな・・・・・・・。

俺の、と楽しそうに話をしているのだから。























と、こんな感じだった。

あの後、俺は、柳生に嫌がらせをし、と仲良く帰った。



「全く・・・・読めない相手とはな。難しいものだ。」

恋というモノは、難しい。

思うようにいかないものだ。

俺は、自分が手のひらで踊らされているような気がする。

まぁ、だから許せることだ。





これから、前途多難だ。

さて、どうやって、に話し掛けて貰おうか・・・・・・・。

俺は、そんなことばかりを考えていた。