「柳ってさ・・・・柳って・・・どうなの?」
何だ
「悪い、意味が分からない。」
「いいよ。別に分からなくても。」
何だ、それは。
ならば、何故口にする。
一度気になったものを、『はいそうですか』等と言える俺ではない。
特に、に言われると・・・・・尚、気になる。
どうでもいい人間は、気にならない。
どうでもよくない人間は、気になる。
まぁ、こんな差だ。
対した事がない差に見えて、対した差がある。
何と言っても、正反対の意味だからな。
「、言ってみろ。聞くだけなら聞いてやる。」
「柳君は、偉そうだね。」
・・・・・・・・・そうだろうか。
この話し方は、気に食わないのだろうか。
これが、俺の話し方なんだが。
今までだって、この話し方で接してきたんだが・・・・・。
「ねぇ、どうなの?」
「だから、何がだ。」
「うーん・・・・・やっぱり良いや。」
どうして、言いかけてやめるのだろうか。
全く、何が言いたいんだかな。
「、はっきり言ってみろ。」
「うーん・・・・・無理。」
「何故、無理なんだ?」
「うーん・・・・それも言えない。」
全く・・・・といると、気になる事ばかりだな。
好きな奴の発言、行動、仕種・・・・・様々な事が気になって仕方がないと聞いたことがあるが、どうやら本当らしい。
事実、俺がそうだからだ。
の事が、好きだ。
だが、それを彼女には言えない。
言おうとも、思わない。
これは、仕舞っておく。
俺の心の中に。
「やっぱさ、柳君は柳君だよね。柳君らしくて、参っちゃうよ。」
「俺らしい?」
「うん。柳君らしい。」
「それは、どういう意味だ?」
「そのままの意味。それ以下も以上もないよ。それとも、それなりの説明が欲しいって?でも、無理だよ。説明出来ないもん。御免ね。」
ふむ・・・・俺らしい・・・ね。
要は、自分で考えろと言う事だな。
それならば、答えが出るまで考えるとするか。
「・・・・・・・・・柳君は、やっぱりアレだよ。重要な事言わないんだよ。」
「言っているつもりだがな・・・・。」
「言ってない。全くもって言っちゃいない。言おうとも思ってない。思おうとしていないよ。君は、そういう人間?それとも態と?」
が怒っている様に見えるのは、俺だけだろうか。
気のせいじゃ・・・・・ないよな。
「私はね、好きなんだよ。柳君が。」
「バーカ。」
は、逃げた。
教室から、一目散に去っていった。
「フッ・・・・言い逃げ・・・・・か。」
普通・・・・・馬鹿まで、付け足すか?
この俺に、馬鹿と言ったのか。
「・・・・・行くか。」
が、屋上にいる確率・・・・・100%だな。