俺を見つめる瞳が、愛しくて堪らない。













































しいから、君の側で
























































君に見つめられると、嬉しくなる。

君の視線が、君の意識が、俺だけに集中するから。

俺は、最近考えてしまう。

、君に対して、俺にくれる位・・・・・否、それ以上の愛情を、君に注いでいるのだろうか。

は、俺を愛してくれている。

沢山、愛情を、俺にくれる。

だから俺は、君にも、与えたいと思っているんだ。

けれど、そう思っていても、与えられていないんじゃないだろうか。

以前、聞いてみたが、君は“そんな事ない”と、ただただ微笑むばかり。


















































「崇さん。考え事ですか?」


・・・・・。」


考え事をしている俺の元に、がやってきた。







手には、何かを抱えている。

甘い香が、漂ってくる。







お菓子だろうか?







は、お菓子を作るのが趣味らしく、毎日毎日、何かを作っては持ってくる。


「フフッ・・・今日は、何だと思います?当ててみて下さい。」


「・・・・・・クッキー?」



俺がそう言うと、が、少しだけムッとした。



「違います。今日のお菓子は、パウンドケーキなんです。」














パウンドケーキか・・・・勘が鈍ったのだろうか。



「光邦が、喜ぶだろうな。」



「・・・・・・・・・・・・。」



しまった。

禁句事項を、言ってしまった。

は、光邦の事を言うと、機嫌を悪くしてしまう。

確かにそうだろう。

俺は、たいてい光邦に着いている。

その為、とは決まった時間しか、時を共有出来ない。

















































「やっぱり崇さんって、私の事が、1番じゃないんですね。」



「い、いや・・・違う。違うんだ・・・・。」



思わず、慌ててしまう。

本当に、怒ってしまったのだろうか?










それは、当然か。

一緒にいる時に、他の事を考えるなんて、最低な事だ。



、済まなかった・・・・。」



俺は、を優しく抱き締める。

許してくれるまで、こうしていよう。

狡いと言われても良い。

俺には、こうする事しか出来ない。













































「崇さん・・・狡いですね。」



の顔を見ると、彼女は、顔を真っ赤にしていた。

そんな所も、愛しく感じる。

彼女には、俺だけを見て貰いたい。

とても、愛しく感じるから。



「今回は、許してあげます。」



そう言ったは、苦笑いをしていた。

どんな彼女も、好きで堪らない。

だから、どうかずっと側に・・・・・。