「ねぇ、何で!!!」
女の叫び声が、教室内に響いた。
真実
「景吾!!!」
気安く呼ぶなよ。
気持ちが悪い。
お前、俺の何なんだ?
何考えているんだよ。
俺は、いつお前のモノになったってんだよ。
遊んでやっただけでも、感謝しろよ。
有り難かっただろ?
俺と、遊べてよ。
嬉しかっただろ?
俺を、周りの女共に自慢できて。
俺は、自分の欲求の為に。お前は、自分の自慢の為に俺を利用したんだ。
文句を言われる筋合いはない。
お前に、文句があるのかよ。
利用し、利用され。
ただそれだけだろ?
好い加減にしろよ。俺は、誰のモノにもならない。
「景吾、何とか言ってよ!!」
「テメェみたいな、女に名前を呼ばれたくないな。汚れるだろ。」
しつこく、俺に迫ってくる女を俺は、跳ね飛ばした。
「もう、お前には用はない。さっさと消えろ。」
「ひ、酷い・・・・。」
「酷い?その言葉、お前にそのままそっくりお返しするぜ。」
俺は、もう話は無いと感じ、教室から去ろうとした。
「アンタ・・・・いつか後悔するわよ!!!!」
余程、悔しかったのか。
背後で、女が叫んでいた。
「後悔?俺は、後悔する生き方なんてしない主義なんだよ。
後悔ってもんはな、お前みたいな人間がしていれば良いんだ。じゃあな。」
そうだ、後悔なんかしない。
今も・・・・・・これからもずっと。
俺には、そんな負け犬みたいな台詞は要らない。
なのに・・・・・・・・・。