一体、何があったんだ・・・・・?















































永遠に___。






























































動揺した。

が、男に手を掴まれた途端に、叫びだしたから。
















「一体、何をしたんだ。」



「何もしていないさ。突然叫びだしただけだ。」



「チッ・・・・まぁ、良い。早く廊下に出てくれませんか。間違いなく原因は、貴方だ。」
























先ずは、を落ち着かせる事が先決だ。

その為には、この男には消えてもらわなければならない。



、大丈夫か?しっかりしろ・・・・・。」



「い、嫌・・・・怖い・・・・助けて・・!!!!」




















は、俺を見ていない。

こんなにパニックに陥るは、初めてだ。

もしかしたら、何か思い出したのか?















































「仕方ねぇ・・・・。」


























少し落ち着かせるには、これしかないと思い、俺はに口付ける。

全くしなかった、とのキスは、懐かしかった。

あの頃に戻りたい・・・・・そんな事を思ってしまう。












あの時、一緒に帰っていたら・・・・。









喧嘩さえしなければ・・・・。













俺が逃げなければ・・・・・・・。
















あぁ、どうしてこんな事ばかり。

































御免、御免な。

こんな俺を、お前は許してくれるんだろうか?

記憶が蘇ってしまったら、俺から離れてしまうのだろうか。









































なぁ・・・・・俺から、離れないでくれよ。

と口付けを交わしている間、俺はそんな事を考えていた。







































































「落ち着いたか?」



「済みません。かなり取り乱してしまいました。」












は、平常に戻っていた。

あの時、パニック状態に陥っていたのが嘘みたいだ。

一体、何を見たんだろうか・・・・・・。


















知りたい。

しかし、聞いて良いのか?

が、またパニック状態に陥ってしまったら、どうする。

二度と会ってくれなかったら、俺はどうしたら良い。










































































「私は・・・・何でしょうか。」



「何って・・・・・は、だろ?」



「違いますよ。私は、異端なんです。もう聞いたでしょう?私は、近親相姦の末に産まれた人間なんです。
ハハッ・・・・可笑しいですよね。どうしてこんな事になるんだか。あぁ・・・・思い出したくなかった。一生、記憶喪失でいたかったのに。」






















俺は、笑えなかった。

何も言えない。

俺は、の置かれている状況を、知らない。

だから、言葉をかけてやる事も出来ない。

気休めなんか、するだけ無駄だから。

同じ状況になった事がなければ、気休めしか言えない。



「・・・・・・・・・死にたい。死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい
死にたい死にたい死にたい死にたい・・・!!!!こんな人間、居なくて良いじゃないか。
このまま、存在自体を消してしまいたい。私は、産まれ変われれば・・・・どんなに良い事か。
それを、どの位願った事か・・・・貴方には、分からないでしょうね。」
















「あーん?お前、死んだら俺と出会えなかっただろうが。感謝しやがれ。お前を産んでくれた母親にな。」


























そうでなければ、両親はどうしたら良い?

は、両親に愛されて育ったはずだ。









例え、周りの人間に嫌われようと、一人でも愛してくれる人間がいるだけ喜ぶべきだ。

それ以上を望むなんて、罰があたるぜ。






















、記憶も戻ったんだ。此処から出るぞ。」