デートをしよう。
身長差
どうにか、とのデートを取り付けた。
まさか、さんが協力してくれるなんて思わなかったなぁ。
『さん。』
『あれ、不二君じゃない。聞いたよ、を狙っているんだって?』
十分休みに、僕はさんの所にいた。
どうしても、彼女に話があったから。
『で、何の用かな。不二君は、用事がなければ来ないでしょう?』
流石、よく分かっているみたいだね。
さんは、やっぱり頼りになる人だな。
勘が、凄く良い。
他の人より、役に立つ。
『それで、御用件は?』
『あのね、をデートに誘いたいんだよ。その為には。君に協力して欲しいんだ。』
『へぇ・・・・私に、何か利益があるの?』
『あるよ・・・・・・。』
「案外、簡単だったなぁ・・・・。」
「何の話だ?」
「ん?何でもないよ。フフッ・・・。」
僕は今、とデートをしている。
今は、昼食の最中。
風もないし、いい天気だから外で食事をしている。
何処からどう見たって・・・・・恋人みたいだよね。
「やっぱり・・・・・。」
「うん?」
「ヒールが履けないのは辛いな。」
は、本当に辛そうに言った。
確かに、女の子なら多少なりともお洒落はしたいだろう。
それは、分かっているんだけどね・・・・・。
僕が、もう少し背が高ければ・・・・と思うんだけれど・・。
「元気がないな。どうした?」
「ん?何でもないよ。の、気のせいじゃないかな?」
僕は、作り笑いをする。
に、心配されたくない。
これは、僕の問題だから。
「不二はさ、溜め込むタイプか?」
僕に向かって、が尋ねてきた。
「溜め込んだって、何も良い事はないと思うぞ。それなら、言ってスッキリした方がどれだけマシか・・・・・。」
「うーん・・・・・それは分かるけどね。僕の性格上・・・そうそう上手くいく訳じゃないんだよ。」
「ふぅん・・・・・。」
は、ハッキリと言う性格だ。
僕は、そんな彼女に、益々惹かれてしまう。
本当に、君が好きだよ。
どうしようもない位に。
何時になったら・・・・僕のモノになってくれる?
後どの位泣いたら、君は気付いてくれる?
