どう思われても、構わないと思ったあの日。






















































例え君が



























































嫌っていた。

彼女は、僕を嫌っていたんだ。

何度話し掛けても、答えてくれない。

表情も変えずに、僕が居ない場所を見つめている。


































どうして見てくれないの?







































僕は、傷付いてばかりだ。

こんなに僕を傷付けたのは、君が初めてだよ。































































「ねぇ、そんなに辛いなら嫌いになっちゃえば?」



ある日、光が、僕に言った。

諦める?を?

他の男に、盗られるのを、黙って見ていろというの?

そんなの・・・・・そんなの、僕は嫌だ。



「光、それは出来ないよ。絶対に、無理だ。」



「何でさ。馨は、傷付いてばかりで耐えられるの?僕は、そんな馨を見たくない。」



光の言葉は、嬉しかった。

でも、僕の考えは・・・意志は、変わらない。

例え、傷付いても大丈夫だから。

僕には、当然の報いなのかもしれない。

確かに、嫌われてばかりは辛いけれど。





























































“貴方は、最低な人間だわ。”




























































何時の日だったか、がそう言ってきた。

突然、失礼な事を言う女だと、あの時は感じていた。



「あんた、何?僕の何を分かるって言うの?」



「分かりませんね。大体、分かって貰いたいなら、そう言えば良いじゃないですか。」























咆驚した。

クラスメイトでもないのに。

話したのも、初めてなのに。

どうして、そんな事を言うのだろうか。
























































「私は、貴方が嫌いです。」















































「・・・・・・・好きになっちゃったんだから、仕方がないよ。感情は、時に自分とは関係なく動いてしまうものなんだから。」



そう、関係ないんだ。

自分の意志じゃなく、好き勝手に働いてしまう。

これは、否定してもどうしようもない。

反発したって何もならない。

いっその事、受け入れてしまった方が、どんなに楽か。



「片思いって、辛いよね。特に、相手に嫌われているって関係はさ。」











涙が出そうになる。

どうにもならない。

あぁ・・・どうして、こうなっちゃうんだろうか。



















































「ならさ、勝手に恋人宣言しちゃうとかどう?」



「はい?!」





僕は、光の発言に驚いてしまった。