に会いたい、今すぐに。



























































この想い、通じるのか























































お前に、会いたい。。早く。

一秒でも、早く・・・・・。









































「いない・・・・。」




は、何処にもいなかった。

もう、帰ったのだろうか?


俺に、何も言わずに帰るなんて・・・・・。

そんな事を、今までしなかったのに。

先に帰るなら帰るで、言ってくれていたのに。どうして、いない?










会いたい・・・・会いたいと思っている時に、は、いない。

こういう時に限って、会えないのだろうか。
































悲しみが、胸に広がっていく。


























・・・何処だ・・・・。」



涙で視界が、遮られる。

前が、見えない。周りの景色が、ぼやけていく。




がいないと、俺はもう駄目だ。壊れてしまう。

いくら強がっても、崩れていく。安らぎすらない。






俺は、壁に寄り掛かり、座り込む。もう、歩く気力がない。

こんなにも、愛しいと感じるのに。



二人で・・・・・幸せになりたいと、願っているのに。

さえいれば、良いと思っているのに。




























それなのに、お前は・・・・・・。










「不様な姿だな・・・・・。これが、俺か?鳳鏡夜か?」






俺は、苦笑する。

こんなに、惚れ込むとは思わなかった。


俺は、愛情なんか要らないと感じていた。

父の仕事を継ぐのが、目標だったからだ。






邪魔でしかない。

だが、に出会って、何かが変わった。







が、俺を変えてくれた。本当の俺を、愛してくれた女性。

逃がしは、しない。離れさせる訳にもいかない。離さない。お前だけは。















































「鏡夜さん?」











声が、聞こえた。聞きたかった、声。

俺が、会いたかった人の、声だ。





涙が、今にも溢れて流れ出そうだ。

駄目だ。止めようにも、止められない。








抑える事は出来ない。流れ出したら、最後。

もう、涙は止まらなかった。止まってくれなかった。











「何か・・・・あったのですか?」












が、俺の涙を、指で拭う。
























あぁ・・・・、俺にもっと触れてくれないか。お前の、その綺麗な指で・・・。

















気付けば、俺は、を抱き締めていた。

細い、彼女の身体を力強く。




・・・・・側にいてくれ。俺から、離れないで・・・。」



声が、掠れているのが分かる。



俺は、お前がいないと、こんなにも弱い。どうしようもない位に。


分かってくれないだろうか。俺には、必要なんだ。が。

という、存在が。











暫く、俺は、泣き続けた。

今まで、我慢していた感情が、溢れて溢れて仕方ない。











は、ずっと俺の側にいてくれた。

それだけでも、安心した。

お前の存在。俺を、支えてくる人。






























愛しているんだ・・・・・・・・・・。