決着を着けてやる!

勿論、勝つのは俺様だ!決まってんだろ?あぁん?!






































王子様とお






































あぁ、キレるさ。

いくら、寛大な俺様も、マジギレするさ。






あぁ、勘違いするなよ?

の前では、キレねぇよ。これは、胸を張って言えるぜ。

の前で、喧嘩なんかした日には、嫌われるに決まっている。




あいつに嫌われたりしたら、俺は、嫌だ。

あぁ、そうさ。俺は、を愛しているんだから、離れられたら困る。大いに困る。



「アンタ!!一体何しにきたのよ!!!」



「うっせー!!お前等が、毎回毎回、俺様との二人だけの時間を邪魔するから悪いんだろうがぁぁぁぁぁぁ!!!」



「なにぃ?!お前が、様に嫌らしい事をしようとするから悪いんだ!」





な、何だと!?嫌らしいだと?

キスをするのが、そんなに嫌らしいのか?












いや、しかし。

キス位、恋人同士なんだから、やっても当然じゃねぇか?

その上・・・だって、構わないだろ?

本人達の、合意の上に成り立っているなら、誰も文句は言えないはずだ。



「とにかく、様と別れやがれ。跡部景吾!」



「うるせぇな。俺達は、別れねぇよ。は、俺様の女だ。

別れてたまるか。それに、別れる理由もないな。

脅されたって、俺は、別れない。

そんな安っぽい軽い感情で、あいつと付き合っている訳じゃない。」



「そんなの、信じられるか!遊び人!!“触られたら、即妊娠する”っていう、レッテルを貼られた癖に!!」



「うるせぇ!そんなん昔の話だ!!」









あぁ、確かに言われたさ!

それなりの、行動をしていたからな。












あぁ・・・・畜生。

一体、何考えていたんだよ。昔の俺。

今の俺が見ても、可笑しかったからな。

過去の自分を、呪いたくなる。






否、真面目に過ごしていても、コイツ等は、認めてくれないんだろうな。

一体、どうやったら邪魔しないでくれるのだろうか。

安らぎの時間を、返してくれないだろうか。

このままの状態だと、安らぎの時間が、全くない。




「大体、何で様なのよ。他の女だって、良いじゃない。」


「・・・・・・・・・・良くねぇよ。」












良くない。全然。

でなければ、全く意味を成さない。

俺の隣に居て良い女は、だけだから。

他の女が、持っていい訳が無い。彼女だけの、特権だ。












は、俺を見てくれた。

“跡部景吾”としてではなく、“一人の人間”として、見てくれたんだ。

あの時の、嬉しさは、忘れない。



「迷惑よ。きっと、様は、迷惑しているわよ。ただ、口に出さないだけ。別れたいとか、思っているはずよ。」


「お前等が、勝手な事を言うな。あいつが、言った訳じゃねぇだろ?」














俺は、信じない。

本人の口から、知るまでは、信用しない。

他人に、どう言われようが、関係ない。



















以前は、戸惑った。

思わず、に問い質した事もあった。
















































“景吾は、他の方が言った言葉を信用するのですか?”


















































そう言った時のは、悲しそうに呟いていた。

俺は、を傷付けてしまったんだ。









酷く、後悔した。

あれ以来、周りの声なんか気にしない事にした。

だから、今回も、気にする事はない。














































「俺は、を愛してるんだよ!」























無意識に、叫んでいた言葉。

廊下にも、響いていたが、俺は、気にならなかった。

何故なら、真実だから。