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闘いは、始まったばかり。諦める訳にはいかない。
俺達は、同時に同じ女を好きになった。
それは、偶然なのか。
それとも、必然だったのか。
それは、俺達には、分からない。
いや、そんな事は、分からなくて良いんだ。
君の、想い。俺達の、想
い。
彼女にあったのは、何時だったか。
そうだ。
確か、立海との練習試合の時だった。
「今日は、宜しく頼むぜ。真田。」
「あぁ。こちらこそ、宜しく頼む。」
俺達氷帝は、立海に練習試合を申し込んだ。
指定された場所は、立海のテニスコート。
そして、今此処にいる。
「これで、全員集まったか?」
「いや、実は見物したいという人物が来ていないんだ。」
見物?
練習試合を見物か。
物好きな奴も居るんだな。
もしかして、幸村か?病院から来るとか・・・・・。
「真田君。仁王君も来ていません。」
確か、柳生・・・・・だったか?
眼鏡を掛けた、紳士みたいな奴が、真田にそう言った。
仁王・・・・仁王と言えば、あの白い髪の・・・・・。
「悪い。遅れた。」
俺が、考え込んでいた時だった。
遅れたのを、悪びれもせず、ゆっくりとこっちに向かってくる人物。
あぁ、彼奴が仁王か。
その時は、予想もしていなかった。
仁王が、俺の敵になるなんて。
予想できるはずがないだろう?流石の、俺でも無理だ。
さぁ、闘いの幕開けだ。
これは、俺と仁王の闘
い。
他の奴は、関係ない。邪魔は、禁物だ。