今朝の、天気は今にも泣きそうだった。
まるで、俺の気持ちを象徴しているかの様に・・・・・。
真実
今日は、どうしようか。
遊んでやっている、女は放っておくか・・・。
万が一の為。
必要だから。
にも、俺の噂は届いているのだろうか。
そうだとしたら、お前は、俺の事をどう感じた?
酷い奴だと思うか?
嫌いだと感じるか?
俺の事を、憎むか?女の、敵だと。
どう思うのだろう。
俺の、話を聞いてくれるだろうか。
信じてくれるだろうか。
それとも、聞く耳も持ってはくれないだろうか。
反応が、怖い。
取り敢えず、放課後まで待つしかないな。
教室に行ったら、迷惑だろう。
俺のファンクラブに苛められたら、大変だ。
は、何も悪くないのだから。
悪いのは、俺。
俺なんだ。
お前に、こんな気持ちを持って。
どうしようもなくなって。
もし、俺と付き合う事になれば、苛めは・・・・あるだろう。
俺は、守れるだろうか。彼女を。
今まで、女なんか、守った事はない。
見て見ぬ振りをしていた。
どうでも、良かったから。
傷つけられても、構わなかったから。
だが、今回は、そうはいかない。
俺は、守らなければならない。
そうじゃなきゃ、駄目なんだ。
もし、お前が受け止めてくれるなら、俺は、お前を守る。
そう、考えている。
出来るだろうか・・・・。
不安は、残る。
“絶対”は、無い。
俺は、そんな気がする。
“アンタ・・・いつか後悔するわよ!!!!”
ふと、以前遊んでやっていた、女の台詞が脳裏を掠めた。
「後悔・・・・か。」
そんなモノは、しないと思っていた。
俺には、縁のないモノだと、感じていた。
俺は、後悔なんて、言葉は要らないと思っていた。
今は、そんな風には感じていない。
放課後、俺は、図書館へ行ってみた。
だが、誰もいない。
いや・・・・・いた。一人だけ。
「・・・・・・・何で、お前がいるんだよ。」
「俺が、いたら悪いのか?跡部。此処は、図書館やで?」
何故、忍足が此処にいる。
此奴、本当に・・・・・。
「どうや?さんは。違ったか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・お前には、関係のない話だ。」
「冷たいな。俺が、紹介しなかったら、自分・・・逢えなかったの分かってるんか?
まさか、そんな事ないなんて言わないよなぁ?そうやろ?俺が、いたから逢えたんや。
感謝して欲しい位なんやけどな。こんな扱いは、ないで?なぁ?」
チッ・・・・。
煩い奴。確かに、それはそうだ。
だが、だからと言って感謝するつもりはない。
誰が、感謝なんかするか。
絶対に、しないからな。
「好きになったん?」
「黙れ。」
「自分。好きになる権利はあるんかいな。」
「・・・・・・・黙れよ・・。」
「散々、女を弄んでおいて・・・今更好き?」
「・・・・・・・っ・・・。」
「冗談止めとき。跡部。お前も、俺も・・・・今更そんな資格はないで。」
資格?
資格って何だよ。
俺は、そんな資格がない?!
冗談じゃねぇよ。何ぬかしていやがる。
俺は、俺には無い・・・・・・・・・?
そんな事は、無い。
俺にだって、権利はある。必ず。
そうじゃなければ、納得いかない。
こんな事で、諦めろと?
確かに、怖いさ。に、気持ちを伝えるのは。
に、捨てられたら。
だが・・・・・。
だがな、忍足。
これだけは、はっきりと言える。
「俺は、諦める気はないぜ?彼奴が好きだからな。」