たった一言。
その一言を聞きたくて仕方がなかった。
永遠に______。
と付き合って一年。
月日があっという間に過ぎていった気がした。
だが、一年経った今でも、は俺に言ってくれない。
あの言葉を・・・・。
時々、俺は不安に駆られる時がある。
一瞬でも目を離したら、俺の知らない何処かへ行ってしまいそうな・・・・。
直ぐにでも、他の男の方にはしってしまうのではないかと・・・。
(俺様らしくねぇな。)
そう思うと、自然と苦笑してしまう自分が此処にいる。
本当に、俺らしくない。
これが、惚れた弱みって奴か?
ま、悪い気はしないがな。
しかし・・・・。
今日こそは、聞きたい。
今日こそは、はぐらかさないで欲しい。
俺の気持ちを、分かってくれるだろうか。
分かっていて、はぐらかされているなら、たまったもんじゃない。
そろそろ、限界に達してきているんだからな。
俺には、お前しか居ないんだ。
お前さえいればそれでいい。
他には何も望まないから・・・・せめて・・・・。
「俺に・・・俺だけに囁いてくれよ・・・。頼むから。」
そう呟き、俺は目の前に広がる青空を見上げた。
、お前はどうなんだ?
俺は、お前にとって要らない存在なのか?
こんな汚れてしまった俺は嫌いか?
最悪な行為を続けてきた俺が、こんな事を望むのは
やはり間違ったことなんだろうか。
お前は、一度も笑わない。
お前は、一度も泣かない。
お前は、一度も喜ばない。
お前は、一度も言わない。
付き合い始めてから今の今までずっと・・・・。
俺が欲しいのは、お前の心と躰。
そして、偽りのない真実の言葉。
金も労力も惜しまない。
だから、言ってくれ。
俺の事を”愛している
”と・・・・・・・。