今日こそ、聞きたい。
だから、絶対にはぐらかさないでくれ・・・・・。
永遠に______。
部活が終わった後、俺は図書館に向かった。
が、俺をいつも待っている場所だ。
どうせだったら、俺が練習している光景を見て貰いたい。
それが、俺の本音。
しかし、結果は言うまでもなく見えていた。
答えは”No”
予想していた事だったのが幸いして、そんなに傷付く事はなかった。
しつこくすれば、元々嫌われているのにますます嫌われてしまう。
(そんな事は、御免だからな。)
これ以上落ちる訳がないって位嫌われているのに、落ちてたまるか。
惚れた弱みだ。
俺が我慢するしかない。
今日も、質問したらワンランク下がるんだろうな。
は、そう言う奴だ。
何度も同じ事を聞いてくる奴はワンランク下がるらしい。
「俺は、同じ事を何十回聞けば良いんだろうな。」
顔を合わせる度に、俺は毎回同じ質問をする。
それはもう、日課のようなモノだった。
しかし、不思議な事には、登下校も昼食も、デートも嫌がったりはしなかった。
初めて、デートに誘った時は完璧に嫌な顔をして、断ると思ったんだが。
『デートですか。別に構いませんが?』
なんて、あっさり承諾してきた。
その時の俺は、間抜けな表情をしていたと思う。
”とデートできる”
そんな現実は、自宅に戻るまでは全く実感がわかなくて。
妙に、心臓がバクバクしていた。
他の女なら、こんな事は一度もなかったのに。
デートにも誘った事はなかった。
全てが初めての事だらけ。
いつも見ている風景も、違って見えたんだ。
だが、一年経った後でもは”好きだ”とも”愛している”とも言ってくれない。
そこが、他の女と違う。
そんなこんなと過去の事を思い返している内に、図書館の入り口へと着いてしまったようだ。
畜生、緊張していやがる。
落ち着け、俺。今日こそは聞き出せるはずだ。
俺なら出来る・・・・・。
「さて・・・行くか。」
俺は、深呼吸を一回した後、にが居る図書館の中へと入っていった。
