『お前なんか、もういらねぇ。何処かに消えろ。』
そう聞いた時、とても悲しい気持ちになったのは何故なんだろう・・・・。
永遠に______。
景吾に、要らないと言われてしまった。
まさか、こんな別れになるなんて・・・・・・。
要らない?
やっぱり、私は必要とされていない存在だったのか。
そうか、要らないのか。
「はは・・・・・・・。」
笑いとは反対に、急に涙が出てきた。
「・・・・・・・・・・・・あれ。」
可笑しい。
何故、涙なんか出てくるのだろう。
泣く必要なんか無い。
これが、景吾と私の縁の切れ目なんだから。
今までのように、直ぐに忘れられる。
「帰ろう・・・・・・・・。」
自宅への帰り道。
今日は、どうしてか分からないけれど、車ではなく歩きで帰った。
しかし、景吾に言われた言葉が、頭から離れない。
要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。
要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。
要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。
要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。
要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。
要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。
要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。要らない。
「・・・・・・・・・・・・・要らないんですよ。」
私は、そう呟きながら、横断歩道を渡る為に歩き出した。
「君!!!危ない!!!」
誰かが、そう叫んだ。
ふと、横を見ると・・・・車のライトが私に近付いてくるのが見えた。
眩しい。
そう思ったのも、束の間。
躰に、鈍い衝撃が走った。
「大丈夫か!?しっかりしろ!!!!」
「だ、誰か!!救急車を!!!!」
全身が痛い。
動けない。
一体何が起こったのだろう。
周りの人が、騒いでいる。
そうか、轢かれたのか。
あぁ、私は死
ぬのだろうか。
景吾、ご免なさい。
愛してるって・・・・一度でも言うべきだった。
今更気付くなんて、私は馬鹿だ。
許してくれとは、言えない。言おうと思わない。
今更・・・・悔やんでも仕方がない。
でも・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・・ぁぃ・・・・・し・・・・・・。」
”愛してる ”
目の前の、景吾の幻にそう言いかけた時・・・・・・。
私は、気を失った。