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邪魔をしたら、大変な事になるよ・・・。
さぁ、攻めていかないとね。
身長差
「身長差・・・・・ね。」
困った子だな。
僕の愛が、伝わっていないんだから。
どんなに逃げ隠れしても、僕は見つけるつもりだよ。
「何時折れてくれるかな・・・・僕の。」
「だから、付き合う気はない!!」
「その内、付き合う気になるよ。僕はね、諦める気なんか更々ないよ?」
「はぁ・・・・お前は、付き纏われる人間の気持ちが分かっているのか?」
付き纏われる人間の気持ち?
考えた事ないな。
考えたくもないよ。
考えて、どうなるの?
考えたら、何か良い事が舞い降りてくるとでも?
そんな事、ないよね。
だから、だからね?
「僕は、考えた事ないよ。」
そう断言した。
僕がそういうと、は凄く嫌そうな顔をする。
そういう表情も、凄く愛しく感じるよ。
そんな僕は、何処か可笑しいんだろうか?
「なぁ、不二。初めて失恋したから、こんなに付き纏うのか?」
「違うよ、。その解釈は間違ってる。僕は、だから付き纏うんだよ。じゃなければ、こんな事はしないと思う。」
本当だった。
僕はきっと、じゃなければ追い掛ける事なんかしなかったと思うよ。
僕は、君に囚われた。
だから、君は僕に囚われて欲しいと願っている。
「不二、もう少し大きくなってから来てくれないか。」
「アハハ。それは却下させてもらうよ。僕は今すぐにだって、君を自分の恋人にしたいんだから。」
「あぁぁぁぁ・・・・・私の平穏な日々を返せ!!!」
「な、なぁ・・・・不二。に付き纏っているらしいな。その・・・・諦めてあげたらどうだ?」
放課後になって、大石が突然そんな事を言い出した。
周りの皆は、その言葉に賛成らしく、首を縦に振っている。
これは・・・・・何?
まるで、僕が悪い事をしているみたいじゃないか。
それとも・・・・・・。
「ねぇ・・・・・大石も、を狙っている訳?もしそうだとしたら、僕ただじゃおかないよ?」
狙っている人間は、潰していかないといけないよね。
だって、敵は少ない方が良いでしょう?
悪い虫は、早急に取り去った方が、良いに決まっているよね。
「は・・・・はね、僕のモノなんだよ。皆、邪魔しないでね?」
僕は、笑顔を浮かべて、皆に忠告をした。
これ以上、邪魔しない様に。
“に触れたら、ただじゃおかない”
という忠告も含めて。
それ以来、僕の邪魔をする人間はいなくなった。
