五月、緑が茂るあの日、僕等は再会を果たす。
春
「。どう思う?」
「さぁ・・・・何も感じないわ。何も・・・。」
遠くを見つめるしかなかった。
私達は、出会うべきして出会った人々。
けれど、何も感じない。
一体、何処にいるのだろう。
私達は、何時までさ迷っていれば、赦してもらえるのだろうか。
永遠に、赦してはもらえない?
どんなに祈っても、全くの無意味だった。
それなのに、また祈ってしまう私達は、馬鹿なのかも知れない。
どんなに泣いても、叫んでも、願っても、何をしても。
無駄無駄無駄。
周りの者は、“諦めろ”と言うかもしれない。
けれど、そうはいかない。
私達には、時間がない。
どうしても、見つけたいものがある。
「、どうする?時間は、直ぐに過ぎていく。あっという間に。けれど、何もないんじゃ・・・。」
「何も感じないなら・・・行動は出来ないから、難しい事よね・・・。」
難しい。
どうすれば良いのか分からない・・・。
こうやって、時間が過ぎているのを黙って見ているしか出来ない?
あぁ・・・・本当に。何もない。
どうして?
誰かに聞いても、無意味なのは分かっている。
頑張るしかない。
頑張って、見つけるしかない。
大丈夫。
一人ではなく、二人なのだから。
二人なら、怖くはないでしょう?
「行こう。。」
「そうね・・・・姉さん。」
私達には、これしかないから。
歩いていくしかない。
立ち止まっていても、何もないのだから。
さぁ、行きましょう。
私達の未来の為に・・・。