貴方はどうやったら私の元へ帰ってくるのか・・・・・。

私はそんな事をばかり考えていた。

それとも、私はあの言葉を言わなければいけないのだろうか。




「 サヨナラ  」と。

























































ある日の思い出ー3ー










































































「うわ・・・・目が腫れてる。」

昨夜は結構泣いていたからな・・・。

こんな状態では、学校には行けない。

幸い一人暮らしだったから、両親には何も文句は言われなくて済む。

「携帯・・・・。」

私は携帯を取りだして、親友の香澄にメールを送った。

彼女だったら、何とかしてくれるだろう。








「はぁ・・・・。」

私は、ベッドに倒れ込んだ。

「最悪だよ。」


(もしかしたら、侑士に愛想尽かされちゃうかな。)

侑士が私を捜していたのは分かっていた。

逃げているのは、私。

真実を知りたい。

でも、知ってしまうのが怖い。























ーナントイウ ムジュンー




私は侑士を愛している。

侑士がいなければ、生きていけない程に。

侑士がいなければ、息をしているのさえ無意味に思えてきてしまう。














だけど、侑士は?

侑士は私を愛している?

失いたくない程に・・・・・・?









「・・・・・・・侑士・・。」










私は、誰もいない部屋でポツリ・・・と呟いた。

あぁ、貴方が側にいない世界は余りにちっぽけで虚しくて暗くて何も見えない。

私に光を照らせるのは、侑士。

貴方だけなんだよ。

どうか、そのことを分かって下さい。








侑士、貴方は私がいなくても幸せですか?



毎日が楽しくて仕方がありませんか?



私の存在すら忘れてしまう程、愛しい女の人を見つけてしまったのですか?















「・・・・・いつまでも逃げていられないよね。」

私から、貴方へ・・・あの言葉を贈ろう。

やっとの思いで決心したのに、またしても涙が溢れて止まらなくなってしまった。






















サビシサノ トリカゴニ トラワレテシマッタ ワタシハ 



コレカラドウヤッテ イキテイケバ



アナタノ ソンザイヲ ワスレルコトガ デキルノダロウカ