やっと君の顔が見られる。
この時をどんなに待った事か。
そんな俺の想いを君は知らない・・・・。
ある日の思い出ー4ー
に呼び出された。
しかし、口頭ではなく、メールでだった。
口頭だとか、メールだとか、そんなん俺には全く関係あらへん事や。
そんな事を考えるよりも、に会える事が何よりも嬉しかったんや。
「。」
屋上に着いた俺は、真っ先に愛しい彼女を見つけた。
あぁ、や。
俺がどんなに会いたかったか、自分分かってるんかいな。
どんなに探しても、決して捕まえる事が出来なかった彼女。
早く抱き締めたい。
抱き締めて、存在を確かめたい。
そう思った俺は、に近づこうとした・・・・・が。
「来ないで。」
・・・・・・今なんて言った?
「そこから、動いたら駄目だからね。」
なんでそんな事を言われるのか全く分からなかった。
「侑士、今日で恋愛ごっこはやめよう。」
恋愛ごっこ?
「私達、付き合うべきじゃなかったんだよ。」
・・・・・・なんやて。
「あぁ、寧ろ貴方と出会いたくなかった。」
俺はそんな事思った事あらへん・・・・・。
「短い間だったけど、今日で終わりにしよう?」
その言葉の後に続く台詞を聞きたくない。
頼むから、言わないでくれや。
俺は・・・・・・・。
「さよなら。」
俺は完璧に、神に見放されてしまった。