さぁ、闘いの幕開けだ。
君の、想い。俺達の、想
い。
は、遅れてやって来た。
何かを作ってきてくれたらしい。
俺だけに・・・・・・・・・じゃあないがの。
かなり残念。
早く、俺の恋人になってくれんじゃろか。
“好き”
って言ったら、友達としての“好き”と勘違いされた。
“like”と“love”は、違うと思うんじゃがのぅ。
どうやったら、間違えるんじゃろ。
まぁその時、は、俺の事を好きじゃないと分かったから、それ以上は言わんかった。
言える訳無いじゃろう。
振られると分かって、言う訳がないんじゃ。
それから、色々な場所に誘った。
誘ったが、は、デートだと思っちょらん。
俺は、そのつもりで誘ったんだがの。
困ったもんじゃ。
彼女を想い始めて、半年。
休日に、何処かに出かける位しか、進展はしていない。
「遅れてしまって御免なさい・・・・。」
は、来たと同時に、皆に謝った。
謝る必要なんて、ないじゃろ。
のぅ、真田?
お前、に怒鳴ったら、ただじゃおかん。
明日から、学校に来られなくしてやるからの。
その覚悟があるなら、を怒鳴りんしゃい。
そう言う意味を込めて、俺は真田を睨み付けた。
「ま、まぁいい・・・。そこに座っていてくれ。」
ふん。物わかりの良い副部長で良かった良い事じゃ。
が、見ていてくれる。
これは、負けられない。
やはり、好きな相手の手前、負けて無様な姿は見せたくない。
「、今日は、頑張るからの。」
だから、俺を応援して?
そうしたら、は、笑顔で頷いてくれた。
そんな話をしていたその時だった。
何やら、視線を感じた。
そう、俺を見ていない。
を、見ている視線。
・・・・・・・・・・誰じゃ・・。
俺は、こっちに視線を向けている相手を捜した。
立海・・・・じゃない。
視線は、氷帝側からじゃった。
俺が、睨み付けた相手。
それは、跡部じゃった。
跡部か・・・・・。
彼奴が、敵になったら、厄介な相手になりそうじゃの。
は、何れは、俺の恋人にしようとしている女。
そんな、彼女を奪われたら、困る。
大いに、困る。
牽制しておくべきか?
跡部。只の好奇心だけなら良いんじゃが。
そうである事を、願う。
跡部が、好きになったからと言って、負ける気はさらさらないが。
厄介な敵は、いない方が良い。
避けるにこした事はないからの。
そうじゃろ?敵ならば、闘うまで。俺は、絶対に、勝ってやる。
だが、もし好きになったんなら・・・・この闘い、長引きそうじゃ。